映画【マイ・インターン】は、定年間近なわたしにとって「定年後」「再就職」などのキーワード頭に浮かび、アラ還世代の自分ならどう振る舞うか?と考えさせらる映画です。
「会社の新人」「人生の先輩」という立場でありながら、人よりはるか年下が多くいるベンチャー企業で働くことになった定年後の男性「ベン」が「どのように振る舞う」のか?
映画「マイ・インターン」は、定年間近のアラ還世代の方に観ていただきたいおすすめ映画です。
定年後、再就職・再雇用の身となったあなたが「老害」と呼ばれることのないように、年下の同僚たちと接すればよいのか?きっと学べる点が多くある映画です。
映画【マイ・インターン】あらすじ
映画【マイ・インターン」は定年を過ぎ、妻をなくし独り身70歳のベンが、ニューヨークにあるファッション通販サイトのベンチャー企業にシニアインターンとして働くことになるところから物語は始まります。
会社の福祉事業として、シニアインターンを受け入れることにした会社は、社長のジュールズの部下に「70歳の新人」ベンをつけることにします。ジュールズは、会社を起こし成功させ、結婚をしてプライベートも充実している女性社長です。
はじめのうちは、40歳以上も年上の新人「ベン」に対して何かといらつく社長のジュールでしたが、人生経験豊かで、職場の若い人スタッフとも打ち解けやすい性格のベンを次第に頼るようになります。
家庭より仕事優先になりがちな社長ジュールズが、「仕事」と「プラーベート」の両方に人生最大の試練を迎えた時、彼女を救うのがベンという年の離れた「会社の新人」であり、「人生の先輩」だったのです。
迷える女性の悩みを、男性が良きアドバイスにより解決へと導く・・・。その後は、本来なら男女間の恋愛に発展していくケースでしょう。
しかし、そこは「マイ・インターン」の良い点ですが、「恋愛」ではなく、「友情」や「家族愛」のような「人対人」の方向性でほっこりさせてくれる映画です。
映画【マイ・インターン】作品情報
タイトル: | マイ・インターン |
ジャンル: | ドラマ、コメディ |
主演: | ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ |
出演: | レネ・ルッソ、アンダーズ・ホーム、クリスティーナ・シェラー |
監督: | ナンシー・マイヤーズ |
脚本: | ナンシー・マイヤーズ |
制作国(配給): | 米国(ワーナー・ブラザース) |
製作年: | 2015年 |
時間: | 121分 |
映画【マイ・インターン】キャスト・配役
キャスト | 配 役 |
ロバート・デ・ニーロ | ベン(70歳のインターン) |
アン・ハサウェイ | ジュールズ(ファッション通販サイト社長) |
レネ・ルッソ | フィオナ(マッサージ師) |
アンダーズ・ホーム | マット(ジュールズの夫、専業主夫) |
クリスティーナ・シェラー | ベッキー(ジュールズのアシスタント) |
アダム・ディヴァイン | ジェイソン(ベッキーの友人と浮気をしたがよりを戻したい) |
ザック・パールマン | デイビス(ベンと同期のインターン) |
ジョジョ・カシュナー | ペイジ(ジュールズの娘) |
リンダ・ラヴィン | パティ(ベンに好意を持つ女性 |
アンドリュー・ラネルズ | キャメロン |
ジェイソン・オーリー | ルイス(ベンの隣の席で徐々にベンの影響を受ける) |
映画【マイ・インターン】感想・評価・みどころ
映画「マイ・インターン」のみどころはなんと言っても、ロバート・デ・ニーロ演じるベンが、70歳のインターン(実習生)として、ファッション通販サイト会社「ABOUT THE FIT」で働く姿は見どころの1つ。
ベンが周囲の従業員のお手伝いやアドバイスをしながら、みんなから気に入られる様子がさりげないシーンでも伝わってくる。
これから、定年を迎える私にとって、定年後の働き方・周囲との馴染み方など参考になる点が多くあった。
そして、一番の見どころは、アン・ハサウェイ演じる「ジュールズ」の「ベン」への依存度・信頼度が大きくなっていく点ではないでしょうか?
最初は、自分よりはるか年上の70歳のシニア・インターンであるベンに対して何かとイライラしていたジュールだけど、次第にベンへの態度が徐々に変化していく様子がみどころです。
頑張って働くキャリア女性が、経験豊かな年上男性からアドバイスを受け、お悩み解決的な構図は、2020年7月に放映されたテレビドラマ「わたしの家政夫ナギサさん」を思いだしてしまいました。
映画【マイ・インターン】のまとめ
映画【マイ・インターン】は、70歳のインターン男性(実習生)「ベン」と働き盛りの女性社長「ジュールズ」との「友情的な距離感を縮めていく話」です。
映画の中で、二人がホテルの一室でベッドの上で話をするシーンがありましたが、翌朝までに何が起きていたかは描かれていませんが、その後の展開からすると「何も起きなかった」ようです。
恋愛感情がなく、年齢差はあっても「年齢差別・偏見」はない、純粋に「人対人」の良い関係の教科書的な映画のようです。
定年まであと数年という「定年」が射程距離に入っている身としては、「老害」になるような人ではなく、「ベン」のような良き人生のアドバイザーになりたいと思わせてくれる映画でした。