マイブーム_森村誠一氏の作品
読書の楽しさ・面白さを教えてくれた作家、作品かも知れない。
中学生の頃に「ねらわれた学園 (講談社文庫)」を読んだ程度で、あとは読書らしい読書はしていなかった。
そして、この森村誠一氏の作品を読んでから、本を読むことの楽しさ、面白さを知ったような気がする。読書が習慣的になり、マイブームとういうか継続して本を読むようになった。読書が三日坊主で終わることなく続けられた、森村誠一作品。印象に残っている本をご紹介。
人間の証明
この「人間の証明 (角川文庫)」は森村誠一氏の代表作の一つだと思う。
映画化やドラマ化されている人気のある作品だ。
そして映画「人間の証明」の公開当時をしている方には、「母さん、僕のあの帽子、どしたんでせうね?」西条八十先生の詩、「ぼくの帽子」で始めるあの有名なセリフと、ジョー山中さんが「Mama, Do you remember..」と歌ったテーマソングは今でも耳に残っていることだろう。
この本の内容は今更紹介することもないと思うけど、やはり、「書籍(原作)」「映画」「音楽」といったものが上手く相乗効果を発揮したものだと感じる。
野生の証明
この「野性の証明 (角川文庫)」は作品そのものより、映画化され、そのヒロインに選ばれたのが、女優薬師丸ひろ子さん(これがデビュー作)。
彼女は同年代で1978年の映画公開当時、まだ中学性だった。同じ中学生で「映画デビュー」一方自分は「映画鑑賞」と出る側と見る側と立場が違うものだと感じていた。
また、この映画が公開された時、「男は強くなければ生きてはいけない。優しくなければ生きていく資格がない」なんて格好いいキャッチコピーが流行った。
高層の死角
高校を卒業してから、専門学校へ通うことになった。そしてその通学時に電車内で本を読むようになった。
当時読んでいたのが「高層の死角 (角川文庫)」など、ホテルや空港などを舞台にした作品が多かった。
森村誠一氏は、元ホテルマンであり、作品の中にホテルマンならではの発想や着眼点などあり、またホテルの舞台裏などを垣間見れるようで、読んでいて楽しかった。
悪魔の飽食
一時期、森村誠一氏の作品を離れ、他の作家の本を読んでいた。しかし、何がきっかけだったかは忘れてしまったが、この本「悪魔の飽食―「関東軍細菌戦部隊」恐怖の全貌! 」は、無性に読んでみたくなった本だ。
内容は旧満州国において、日本(関東軍731部隊)が人体実験をしていたということを詳しく描き、話題を読んだ本だ。でも、読むきっかけになったのは、人体実験の実態に関心があったからではなく、その当時、メディアのコメントか何かに触発され読んだ本。
歪んだ空白
この「歪んだ空白 」は6編からなる短編小説だ。
森村誠一氏の作品は、長編はもちろん、短編もストーリ展開が面白い。そして、その数ある短編集の中でも初期の頃の作品である本書
「歪んだ空白」は森村作品の一押し短編集だ。また、個人的にはいろいろな社員像を描いた、「挫折のエリート (角川文庫)」も旅行会社を舞台にした話などもあり、お気に入りの短編集だ。
私にとっての森村誠一作品
- 人間の証明、野生の証明などはじめ、本の内容はもちろんいいが、その当時のことを何かと思い出せる、思い出深い作品が多い。
- ホテルや新幹線、空港など「旅行」「トラベル」的要素があり好き。
- 初めて同じ作家の本を何冊も読んだ本。
- 読書の楽しさを教えてくれた作家・作品だ。
<記事作成後の感想>
実は以前、この「マイブーム_森村誠意一作品」の記事を書いていたことがある。
しかし、自分がうっかりしていて記事が完成間際で、削除をしてしまた。このことは
こちら「なぜ、仏滅に悪いことが起きるのか?」で書いた。
そして、今もこの記事を書き始めて、半分まで書き上げたところで、ご操作により削除してしまった。
ちなみにこの記事を作成している日も「仏滅」だ。同じ失敗を繰り返さないように気をつけていたはずなのに、ちょっとした油断が。。情けない。この記事を最後まで書けるのか心配になっていたが、何とか書き終えた。
読書好きなら。。。